人生/一般

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親ガチャとは何か

※ここで述べる家庭環境とは、主にお金と教育を指しています。親ガチャと子ガチャ「親ガチャ」とは、生まれる家庭環境の良し悪しの運の要素を、ランダムで商品が出てくる「ガチャポン」や、ランダムでゲーム内のアイテムやキャラなどが獲得できる「ガチャ」に...
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逃げとは何か

逃げちゃダメ?他人に対して「逃げるな」と言ったり、自分に対して「逃げちゃダメだ」と言ったり、人間は非常に逃げることに対して敏感です。動物は危険や面倒を察知すれば躊躇なく逃げますが、人間には妙な自尊心や、漫画のヒーローのように危険や面倒を機会...
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自己成就的予言(かんたん版)

自己成就的予言とは自己成就的予言(自己実現的予言)とは、「予言が結果として事実になってしまう」という社会学的な法則の事を指しています。なぜ、そういう事が生じるかと言うと、予言が予言に従った行為を生じさせるので、その行為が予言を現実化するため...
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完璧主義とは何か

完璧主義者と真の完璧主義者社会心理学者のエーリッヒ・フロムは、完璧主義に陥った人に対し、真の完璧主義者とは完璧を放棄できる人の事だ、と教え諭します。真の完璧とは完璧の放棄、という矛盾した言葉ですが、この場合、前者は本質的な目的に対する完璧、...
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失敗とは何か

失敗とは「成功」とは、ある目的に向けた行為によってそれが達成されることです。「失敗」とは、反対に、その行為が目的を達成できないという事態を指しています。人間の行為はほぼすべて、ある目的に向けた行為(いわゆる意志的な行為)によって構成されてい...
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災厄とは何か

人生停止スイッチ長い人生、様々な災厄が降りかかってきます。もし、アンドロイドのように脇腹のハッチを開ければ生命活動を停止するスイッチがあり、指先ひとつで簡単に人生を停止できたとしたなら、心の繊細な日本人の人口は半分くらいになってしまうかもし...
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後悔とは何か

なぜ後悔するのか「後悔」とは後になって悔いることですが、基本的にネガティブな意味で使われます。ポジティブな場合は「反省」であり、前進や学びのための糧としての悔いとなります。例えば、過去に為した窃盗を後悔し、謝罪に行き被害弁償すれば、後悔は反...
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教養とは何か

善し悪しの基準基本的の物事に優劣をつけるためには、その評価のためのある特定の基準が必要です。物事に固定した優劣はなく、基準によって善いものであったり、悪いものであったりします。そのもの自体はただの素材であり、善いも悪いもありません。例えば、...
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感情とは何か

感情のメロディー経験が少ない人の感情は比較的単純なものが多く、例えば、小さな子供の喜怒哀楽には、幼稚園児が叩くカスタネットの単独音のような、聴きとりやすい明快さがあります。しかし、人は経験を積めば積むほど感情も複雑になり、まるでひとつのメロ...
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真実とは何か

真実なき時代誰でも簡単に嘘を吐くこと(作ること及び流布すること)が技術的に可能になり、平気で嘘を吐くことが平均的なモラルとなり、反対に誰でも簡単に嘘を暴くことが技術的に可能になり、嘘を暴く暴露趣味で心を満たすことが流行りになっています。一部...
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幸福とは何か

幸福とは何か幸福の何であるかは人それぞれなので、「幸福とは何か」などという一般(普遍)的な問いを発しても、答えは出ません。けれど、幸福を抽出する一般(普遍)的な「方法」はあります。自分の幸福(人それぞれの幸福)を自分で明確に把握している人は...
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不安とは何か

不安の意味ある言葉の意味を考える際、反対の言葉や類似の言葉との比較によって明確にすることが有効です。「不安」という言葉の対義語は、「安心」です。第一に不安とは、安心でない不安定な状態を指しています。「不安」に一番似た言葉は「恐怖」でしょう。...
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天才とは何か

天才の反対は凡人ではない多くの場合、「天才」の反対は「凡人(凡才)」だと考えられています。また、「天才」が、先天的な天賦の才能によって、優れた能力を発揮する者であるのに対し、「秀才」は、凡才が後天的な努力によって優れた能力を獲得した者である...
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怒りとは何か

防衛反応としての怒り動物を観察すると、基本的に「怒り」とは、生命の危険に対する防衛反応だと理解できます。ただ、人間は理性(心)を持ったより複雑な動物であり、その情動も心身両面で考察する必要があります。そして、私的報復を禁じ、代わりに公的権力...
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正直とは何か

正直と嘘子供の頃は皆、大人に「正直であれ」と言い聞かされます。しかし、大人になると、「正直者は馬鹿を見る(損をする)」ことが分かり、多くの人が正直であることを止めていきます。むしろ社会の中で生きていく際に、正直を止めることを推奨されたり、嘘...
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騙される原因と対処法

はじめに日常では、「騙された」と主張する人と「騙していない」と主張する人の間の諍いが絶えません。対立が生じる場所には、何らかの矛盾があると考え、それを明らかにすることが、理性による仲裁方法です。この「騙される」とは、どういうことなのかを、男...
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名前とは何か

名前=存在事物の存在というものは、基本的にそれに名前を付けることによってはじめて成立します。なにかある事物が発見された瞬間、個人の頭の中や公けの文書の中などに、必ずそれは言葉として、何らかの形で記されます。私が認識する「世界」という存在は、...
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継続とは何か

継続は力「継続は力なり」などとよく言われます。様々な文脈で言われるので、その意味するところも色々です。それら色々な意味の中で主だったものについて、少し考えてみたいと思います。一、単純な意味での継続多くの人があることを為そうと奮起しても、かな...
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愛とは何か

愛の定義「愛」という概念の定義付けは、芸術家や宗教家の永遠の課題です。たぶん、論理理屈だけで説明できる代物ではないので、偉い学者などより、感性や実践を重んじる彼らの方がよく理解できるのでしょう。理屈だけでは理解できない難物だからこそ、多くの...
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運命とは何か

運命は変えられるのかここで言う「運命」とは、「自由意志」の対概念としてのものです。「自由意志(以下、意志)」が、自分の意志的な決断による選択の自由を指すなら、「運命」は、あらかじめ自分のなす選択が自分の意志以外のものに強制的に決められている...
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デシの『人を伸ばす力』(かんたん版)

概要人間の動機には、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」という二つのものがあります。動機づけとは、いわゆるモチベーションのことです。たとえば、好きでランニングをするランナーは、内的な満足のために「内発的動機づけ」で走り、体育で嫌々走らされ...
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スマイルズの『自助論』(かんたん版)

第一章、自助の精神天は自ら助くる者を助く。援助は人を弱くし、自立の精神を挫き、自立の欲求すらなくします。自分で自分を助ける自助の精神こそ、人間を真に助けるものです。多くの人は自分の力を信じず、国家(国民国家)に頼ろうとします。しかし、国家は...
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九鬼周造の『「いき」の構造』(かんたん版)

言葉は歴史と文化の反映言葉というものには、その国の文化と歴史が刻み込まれています。ひとつの言葉の中には、どうしても他の国の言葉に翻訳できない特殊な意味やつながりが存在しています。例えば、仏教国であり自然災害国である日本において「諦め」という...
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共感とは何か

共感の条件管理者(親や教師や上司や先輩など)は、とかく同情や共感というものを語りたがります。他人の気持ちを理解し行動することが社会性の基礎であり、社会の成員として生きる以上は他人に共感できるように成れ、という訳です。しかし、共感というものは...
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ラッペの『小さな惑星の緑の食卓』

はじめにヴィーガニズムやベジタリアニズムの主な動機となるものは、1.健康・栄養面、2.倫理・宗教面、3.政治・経済面の三つです。特に日本は神道および仏教の国なので、自然の命を重んずるという倫理的な側面が強く押し出される傾向にあります。「大豆...
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自助とは何か

自助の精神自助の精神を述べる有名なことわざとして、「天(神)は自ら助くる者を助く」というものがあります。古代ギリシャから伝わるものですが、特に日本においてこの言葉が広く使われるようになったのは、明治日本の近代化において欧米的な主体性の精神が...
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アリストテレスの『ニコマコス倫理学』(かんたん版)

幸福とは人間行動の究極目的となるもの行動というものには、基本的にある目的があります。そして、その目的というものは、もっと大きな目的のための手段になっています。さらに、その大きな目的は、もっと大きな目的のための手段になっており、この階段を昇っ...
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未来とは何か

時間の定義事物の何であるかは、「定義」次第です。定義とは、それが何であるか(本質)を述べるものです。ある事物の定義は、時代や場所によって(さらに言えば個人によって)異なるため、たとえ同じ一つのものであっても、複数の定義を持ち、様々なものとし...
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アリストテレスの『友愛論』(2)

(1)のつづき<第九巻、愛について(続)>第一章、――第二章、――第三章、愛の解消愛した時とは、異なる人間になった相手に対して、そのまま愛すべきかどうかという問題があります。先にも述べたように、有用性や快楽によって結びついた者たちは、不安定...
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アリストテレスの『友愛論』(1)

※本頁は『ニコマコス倫理学』第八巻、第九巻の「友愛論」を単独で扱ったものです。そのままでも読めますが、一巻から読んでおくと、より理解が深まります。<第八巻、愛について>第一章、愛の必要性「愛」はアレテー(徳、卓越性、器量)の一種で、人生にお...
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才能とは何か

才能と努力ここで言う「才能」とは、辞書を引いて一番最初に出てくる意味、“生まれ持った能力”のことを指します。これと対比的によく使われるのは「努力」です。才能は先天的なものであり、努力は後天的なものです。自己意識(主体)が芽生える前の幼少期に...
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希望、絶望とは何か

「希望」という語の胡散臭さ希望とは望むこと、絶望とはその望みが絶えることです。希望は“のぞむ”という字が二つ連なっています。語源的に「まれ(希)+のぞみ(望)」ではなく「のぞみ(希)+のぞみ(望)」の意の方が強いようです。「のぞみが絶える」...
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トルストイの『人生論』(かんたん版)

『人生論』とはトルストイの著作は明確に前期と後期に分けられます。前期は純粋に芸術家としての文学作品が中心であり、有名な小説『戦争と平和』がこれにあたります。後期は思想家(あるいは宗教家)としての文学作品が中心であり、有名な『復活(カチューシ...
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トルストイの『人生論』(4)

(3)のつづき第二十八章~三十三章、生命とは何か【解説】長いので適当にまとめます。ここにきてようやく今まで具体的に語られなかった「生命」というものが定義付けられます。まず、生き死にに関わる自己というものが何なのかの考察から入ります。古代から...
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トルストイの『人生論』(3)

(2)のつづき第十八章、幸福の条件私(個我)の幸福を不可能にするのは、第一に「個我同士の闘争」、第二に「倦怠と苦痛に終わる個人的快楽の虚構(欺瞞)性」、第三に「個我の有限性、いわゆる老いと死」と最初に述べました。こういう世界において、人間の...