樽の中のネコデゲス

哲学/思想

ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』第三部・中

(3)のつづき第三部、マスメディア、セックス、レジャー第二章、最も美しい消費の対象~身体消費のパノプリにおいて最も美しく貴重な対象が身体(精神に対する肉体)です。宗教的抑圧からの肉体的・性的解放によって再発見された身体(特に女性)は、社会の...
人生/一般

オンリーワンとは何か

唯我独尊日本で「オンリーワン」という言葉が流行しました。多くの場合、相対比較的な価値付けである「ナンバーワン」に対抗する、絶対評価的価値付けの概念として用いられています。ほぼ仏教的価値観の俗化した言葉として使用されており、仏教の一般向け解説...
人生/一般

冷笑系(冷笑主義)とは何か

モノホンの冷笑主義(シニシズム)冷笑主義(cynicism)は、古代ギリシャの「キュニコス派(Cynicism)」を基礎にしています。しかし、両者の実態は正反対のものです。古代キュニコス派は、社会の偽善を暴くために自分自身がその偽善的社会規...
人生/一般

悟りとは何か

仏教哲学的な悟り人間が世界を認識するためには、元は一つであるはずの世界を分割し、個々の事物として把握する必要があります。眼前に広がる一つの風景から、水平線を境に分割して、はじめて個々の事物「海」「空」が生じます。善/悪、真/偽、美/醜、有機...
人生/一般

ステータスとは何か

二つの人格人間は個人であると同時に社会人であり、二つの人格をもっています。後者の社会的人格は社会のヒエラルキー(階層秩序)に従う「地位(ステータス-立つ位置-)」によって評価されます。この階層秩序は相対比較的なものであり、私の上の誰かと私の...
哲学/思想

ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』第三部・上

(2)のつづき第三部、マスメディア、セックス、レジャー第一章、マスメディア文化ネオ~(時代錯誤的復活)文化の消費とは、過去において「消費」というより「完了(完成)された」歴史的意義をもつ文化的出来事を、戯画的・パロディ的に復活させ再現するこ...
人生/一般

人工知能とは何か

現代人は人工知能に頼る場面が増えてきています。それは世界中の知を網羅し用いてくれる便利な機械です。しかし、それが本当に私たち人間を幸福にしてくれるものなのかどうか疑問に感じている人も多くいます。スピルバーグの映画『AI』の人工知能「Dr.ノ...
人生/一般

( ´∀`)< オマエガナー

現代は、現実でもネット上でも「批判」というものが大流行しています。便所の落書き(旧2ちゃんねる)のレスバトルが一般化してしまった感じです。それに伴い、皆、批判に対する返しも巧くなり、特によく見かけるのが"批判を自己紹介として切り捨てる"レト...
人生/一般

バチガイマチガイカンチガイ

ある有名な哲学者は、間違いに見える意見もその人と同じ視点(立場・状況)に立てば正しいものに見えると言います。もし私が、間違ったことを言っている(と私が思う)人とまったく同じ経験と同じ視点を持てば、当然同じような意見を支持し、同じような行動を...
人生/一般

胡蝶のゲーム

世の東西を問わず昔の偉い賢人たちは、人間の人生を束の間の夢・幻であると語りました。もし、そうであるなら、「いかに生きるか」という哲学的大問題は、柳沢慎吾のひと言(「いい夢見ろよ!」)でほぼ片が付きます。しかし、人間の人生は夢や幻ほど受動的な...
人生/一般

人生というウイニングラン

この世に生命が誕生する確率が、10の四万乗(10の後にゼロが四万個付く)分の一と言われていますが、さらに人間として、さらに現代の日本という歴史的にも国家的にも極めて豊かな状況に生まれる確率を考えると、もっと多くのゼロが付きます。ちなみに一億...
人生/一般

パーフェクトデイ

時代や文化によって時間をとらえる枠組みは異なり、私たち現代日本人(のほとんど)は、西洋(ヘブライズム・ヘレニズム)的な直線的な枠組み(目的論)で時間を捉え生活しています。ユダヤ・キリスト教徒(ヘブライズム)にとって人生の行いが未来(最後の審...
哲学/思想

ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』第二部

第一部のつづき第二部、消費の理論第一章、消費の社会的論理幸福の平等主義的イデオロギー人間には幸福追求の自然的傾向およびそれに基づく欲求が備わっていると素朴に考えられています。「幸福」は消費社会の絶対的基準として、イデオロギー的な強い力を持っ...
人生/一般

不条理とは何か

私の不条理は誰かの条理長い人生、人間は幾度も不条理な出来事に遭遇します。例えば、何十年もかけて貯めたお金で購入したマイホームを、地震と津波で一瞬にして破壊された私は、その不条理に慟哭します。しかし、周囲のいくらかの人々は、そんな私に冷淡な言...
人生/一般

世界というポエム

私たち人間は、人間として生まれる限り、強制的に「言語」を取得させられます。言語という象徴の体系に参入させられれば、もう二度とその象徴世界から出ることはできなくなり、現実を象徴(記号)を介してしか捉えられなくなります。言語は、意味(「何である...
人生/一般

オレヲデザイン

基本的に人間は環境の奴隷です。平和な日本という環境に居る人の良いおじさんも、戦争という環境になれば生きたまま人を燃やしてヒャッハーする残忍な人間に成り、平和になれば何事もなかったかのように人の良いおじさんに戻ります(曾祖父世代のリアルな証言...
人生/一般

日日是超好日

最近、SNSなどで「今日が一番若い日」という自己啓発的な言葉をよく目にします。日本の文化人やインフルエンサーが用いて有名になった名言ですが、元はアメリカで流行した言葉のようです(カルト集団シナノンの創始者の名言"Today is the f...
人生/一般

不調子に乗るな!

人間はすぐに調子に乗ります。キャバ嬢におだてられて調子に乗った私は、周囲の客観的な意見も聞かず、社内で人気の女性にアタックし、玉砕し、見事に現実をみせつけられ、調子の波から転落します。それと同様、人間はすぐに不調子にも乗りますが、ここに大き...
人生/一般

人間とは何か

人間の定義「人は女として生まれるのではなく、女になるのだ」とは、ボーヴォワールの言葉ですが、それをより一般化すると「人は人間として生まれるのではなく、人間になるのだ」と、より根源的なサルトル的考え(人間の本質は相対的で変更可能なものである)...
人生/一般

コスパ最強の資産

資本主義末期の現代においては、あらゆるものが資産に還元されます。お金や株や土地だけでなく、健康、若さ、知識、スキル、友人、コミュニティー、キャラ(社会的に演じられる人格特性)、容姿、趣味、娯楽など、様々なものが重要な投資先であり、人々は常に...
人生/一般

好き嫌いとは何か

好き嫌いの主観性「好き嫌い」とは、個人の主観的な価値判断(価値付け)であり、「善し悪し」とは、共同体(社会)の客観的(厳密には共同体的主観)な価値判断です。しかし、多くの場合、この区別が為されず、奇妙な争いが生じます。例えば、「介護されてま...
人生/一般

「過程がすべて」

子供の頃は皆、純粋に楽しくて絵を描きます。そこにおいては「過程がすべて」であり、過程を全力で楽しんでいます。しかし、幼稚園の先生や親がその絵に対しご褒美(賞賛やお菓子など)を与えだすと、子供は過程を楽しむ内発的動機付け(内なる喜びによって駆...
人生/一般

「結果がすべて」とは何か

「結果がすべて」この20年ほど「結果がすべて」という言葉をよく耳にします。確か、某有名プロ野球監督が使った言葉で、新自由主義的実力主義の社会の風潮とマッチして流行しだしたように記憶しています。そして、いつのまにか個々のプレイヤー(社会人)た...
人生/一般

無笑(むしょう)の愛

この世界に「無償の愛(自利の無い利他)」など、現実的にはあり得ません。現実的な利他的な行為(愛や善行)とは、自と他の(種類の違う)利が両立する(いわゆるWIN-WIN)状態を指します。例えば、アンパンマンが自分の身体を犠牲にして餓えた他人を...
人生/一般

不幸せなら手を叩こう♪

人間の心と身体は連動しているので、心(思考)を良くするには身体を、身体を良くするには心を整える必要があることを、哲学者のアランは述べます。この心と身体の相関関係は、医学的にも心理学的にも実証されています。例えば、人は支配者のような身なりや振...
哲学/思想

ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』第一部

第一部、モノの形式的儀礼第一章、過剰現代人は、豊かなモノやサービスとその消費を基とする特殊な生態系に生きており、もはや生物ではなくモノに包囲された環境に居ます。それは同胞との関りではなく、財とメッセージの受容と操作をなすものであり、街中に張...
日記

オ・ワ・コ・ン _| ̄|○

先日、毎年恒例の人間ドック(+脳ドック)に行ってきました。過去の病気の後遺障害による身体の不調が度々生じるのですが、他の病気の前兆による不調との感覚的な判別が付かないため、客観的な数字として定期的に身体の状態をチェックするようにしています。...
人生/一般

若さ(老い)とは何か

人間の理想の可能性は、生まれた時に最大値で、音声ボリューム記号の長い直角三角形のように、年を取るにつれて徐々に小さくなっていくと考えられています。子供の頃は皆、野球選手や航空機パイロットなど様々な理想をもっていますが、年を経ると共に理想をも...
人生/一般

純粋”理想”批判

「思考」には現実可能性の範囲内の思考と、現実可能性の範囲外の思考があり、後者は妄想にすぎない虚構だと、昔の偉い哲学者が言いました。その二つを混同する時、人間の思考に誤謬が生じるので、きっちり分別しなければなりません。「理想」についても同様で...
人生/一般

嘘はホントでホントは嘘なのだ ||:3ミ

※タイトル右の謎の記号はバカボンのパパの顔(90度左回転)です。人間は幻想を現実だと思わなければ生きていけない存在です。何時の時代、何処の場所の人々も、本気で自分の所有する世界を唯一の真の現実だと信じ、生きています。しかし、後世の人間や、異...
哲学/思想

カントの『純粋理性批判』(3)超越論的分析論-原則

(2)のつづき※見出しは、部・章・節・項・以下数字(1-1-1)の構成にしています。第一部、超越論的原理論 第二章、超越論的論理学第一節、超越論的分析論二項、原則の分析論人間の高次の認識能力の区分は、知性、判断力、理性の三つであり、一般的な...
人生/一般

無駄とは何か

人間の本質である無駄人間は、完全に合理的で調和的な自然世界に生じた、非合理で非調和的な特異な存在であると、古くから考えられています。今風の言葉で言うと、自然界に生じた一種の「バグ」であり、その本質は無駄を産出する存在であるということです。例...
人生/一般

闘ってから死ね

運命の女神は気まぐれです。何の根拠もなく気分次第で、誰かに幸運を与え、誰かに不運を与えます。おまけに意地悪なので、不運に喘ぐ人間を見ると、加虐心を煽られ、さらに不運を追加してきます。まるで少女漫画に出てくる依怙贔屓がハンパないイジメのリーダ...
人生/一般

傲慢なほど謙虚であれ(と、偉い人が言っています)

「知性(認識)において悲観主義者、意志(行動)において楽観主義者であれ」というロマン・ロラン(ヒューマニズムの小説家)の言葉があります。グラムシ(活動家)がよく用いていた言葉で、楽観主義の行動力と悲観主義の認識能力が揃った時に、はじめて活動...
人生/一般

みんな嫌って、別にいい

多くの場合、人は誰かを嫌います。その主な動機は心的なコンプレックスであり、自分と異なる種類の人間や、自分の価値に反する人間や、自分の持っていないものを所有している人間などに対して向けられるものです。つまり、自分とは違う異邦人(エイリアン)と...