多くの人々は、現在(かつての未来)を変えるために過去(かつての現在)に戻るタイムトラベルSFが好きです。
日常的にも「あの時(かつての現在に)ああしていれば、いま頃(かつての未来で)こうあったのに」という妄想に耽ります。
しかし、そんな多くの人々も、現在の行動を未来を変えるために用いてはいません。
「現在の行動が未来を作る」ということを十分に理解しているにも関わらず。
なぜそうなるかというと、第一に、「(かつての)現在が(かつての)未来を作る」というSF的妄想は頭で思い描くだけで済みますが、生(なま)の現在によって未来を変えようとすれば、リアルな努力が必要になるからです。
未来の不確定さに便乗して人々は無責任な夢を持つように、変更不可能な過去の確定さに便乗して人々は無責任な後悔をするのです。
第二に、人は何かを失ってからその何かの大切さに気付くからです。
何かが「かつて(過去)」のものになり、客観的(反省的)な立場になってからでないと、その何かの大切さは見えてこない(見え難い)のです。
私は、未来の自分を救う(幸せにする)使命を生(なま)の現在において与えられたタイムトラベラーであると考え、過去の妄想から現在(present)へと還り、未来に向けてリアルに尽力しなければなりません。
未来の幸福のビジョン(つまり自分にとって大切なものの自覚)を常に意識することによって、失う前に大切な何かに気付ける機会も増えるはずです。
おわり